Oct 01, 2010

看護師求人は買い手市場

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 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市は8日、自衛隊に依頼して実施していた食料や生活用品の街頭配給を取りやめた。「避難所には物資を届けている。街頭配給を回り余った物を転売する人もいて、公平性の問題がある」と市は理由を説明するが、ライフラインが復旧していない地区では、炊き出しや配給に頼って自宅で暮らす住民も多く、街頭配給取りやめの影響が懸念される。

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 市によると、街頭配給は、津波被害を免れた自宅などで避難生活を送る住民を対象に5カ所で実施。また、町内会長を通じておにぎりやパンなどを各戸に届けてきたという。

 しかし、町内会長の中には「物資を配りきれない」「スーパーマーケットが再開したからもういい」などの理由で配達を断る人もいたといい、物資が行き渡っていたとは言い難い状況だった。

 一方、街頭配給には「(被災していない地区から)車で来て配給の列に並ぶ人がいたり、何カ所も回って余った物資を転売する人がいる」という指摘が市に寄せられ、市の今回の決定となった。

 だが、街頭配給に頼る住民は少なくない。津波で大きな被害が出たJR渡波(わたのは)駅前には4月30日早朝、配給を求める住民約500人の列ができ、昼過ぎまで途切れなかった。並んでいた阿部敬子さん(63)は「早い人は朝5時から並んでんだよ」と話した。津波で2人の姉を亡くしたという阿部さんは、浸水を免れた自宅2階で暮らす。この日、手にしたのは、ニンジン▽ピーマン▽スナック菓子▽ソーセージ▽レトルトカレー▽靴下▽ジュース。「朝から3時間も配給に並び、ボランティアの炊き出しで何とか生きている」とこぼした。

 街頭配給に毎日並ぶという同市垂水町に住む30代の夫婦は「市は町内会長任せ。市はもっと細かく市民の状態を把握すべきだ」と怒りを隠さない。

 市が懸念するように、被災を免れた地区から配給に並ぶ住民もいる。車で配給場所に通う女性(60)は「自宅に大きな被害はないが仕事を失った。失業保険では食べていけない。もらえるものはもらいたい」と明かす。

 市産業部は「街頭配給を取りやめた状況を見て、今後の方針を決めたい」と話している。【佐野格】


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 宮城県・石巻港を拠点としていた中型底引き網漁船13隻が9日未明、塩釜市魚市場(同県塩釜市)に水揚げした。東日本大震災後に同県内の港から出漁した漁船の水揚げは初めてで、市場では威勢の良い声が響き渡った。

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 漁船は7日早朝、仙台塩釜港(同市)から震災後初めて出漁。石巻市・牡鹿半島沖の金華山周辺で2日間漁を行い、ハモやタラなど計約80トンを取った。津波で沖に流された畳などが網に引っかかったが、沖合底引き網漁業協同組合の鈴木広志組合長(62)は「ほぼ無事に漁が終わった。県の漁船が魚を取ってきたお陰で、魚市場も本来の活気を取り戻せた」と笑顔を見せた。

 同市場では、東京電力福島第1原発事故の風評被害が心配されていたが、価格は通常とほぼ同じだった。

 自筆で「頑張れ塩釜」と書いたステッカーを帽子に張り、買い受け人として競りに参加した同市の魚屋、玉沢文男さん(71)は「やっぱり地元の魚を買うのは気持ちいい。塩釜をこれからもっと盛り上げたい」と話した。【三村泰揮】


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 岩手県大槌町の仮設庁舎で9日、東日本大震災の災害義援金と被災者生活再建支援金の申請受け付けが始まった。町は「処理できる事務量に限界があり、混乱を避けるため」として受付人数を1日100人に限定、早朝から多くの被災者が行列を作ったものの大きな混乱はなかった。

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 行列は午前7時半ごろに100人を超え、町は同8時半から予定していた整理券配布を約40分前倒しした。間に合わなかった町民からは「遠くから来たのに」と不満も漏れ、職員は謝罪しながら「郵送でも申請可能」などと説明に追われた。

 4時半から並んだエンジン修理会社勤務の芳賀浩亨(ひろゆき)さん(48)は「家は流され会社も被災。生活再建のため少しでも早く申請しようと思った」と語った。一方、整理券を逃した主婦(52)は「夫が失業したので不安でたまらない。明日はもっと早く来て並びます」と話した。

 町長を含め職員の約2割を津波で失った大槌町は、県内外から応援の職員を得ている。今回の申請も応援組と共に対応するが、事務量の限界を理由に当面の間、人数制限を続ける。全国から集まった義援金(同町は最高100万円)や法律で決まっている同支援金(最高300万円)の申請受け付けは自治体によって時期が異なり、同県陸前高田市などはまだ始まっていない。【山田奈緒】


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